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Kuny流 CRS&ベビーカーの選び方

ここではCRSやベビーカーを選ぶ際にこだわっている点を紹介します. ただし私個人的にコダワッテいるということは, 私個人の趣向の偏りがあるということで, ココに書いてあること全てを皆さんにオススメできるわけではないと思います. が,少しは参考になればいいなぁ.と思っています.

CRSとは?

CRSとは,Child Restraint Systemの略形,直訳すると「幼児拘束装置」のことで, いわゆるチャイルドシートやベビーシート(インファントシート)のことです. 自動車に乳幼児を乗せるとき,世界中の国の多くて義務付けされており, 航空機内に乗せるときでも「使用を推奨する」とFAAが公式にしています. さすがに日本では飛行機の中でチャイルドシートを使っているところはあまり見かけませんが, 米国内線では時々見かけます.

チャイルドシートには乳幼児兼用モデルと, 乳児用モデル(0〜1歳くらい),幼児用モデル(6ヶ月〜4歳くらい)と それぞれ独立しているものの3種類に大別されます.

ベビーシート チャイルドシート チャイルドシート(乳幼児兼用) ブースターシート

生後まもなくは,乳児専用のベビーシートを使うか,乳幼児兼用モデルを使うかになります. 中にはベッドになるものもありますが,個人的には値段が高いのと安全性に疑問があったので,最初から対象外でした. しかし乳幼児兼用 日本では,乳児用モデルのことをベビーシートとかベビーシートとか呼ばれますが, このサイトではベビーシートと統一します(ちなみに英語ではInfant Car Seat).

CRSの安全基準について

各国により安全基準が違いますが,代表的なのは,日本の規格(JIS2003年規格と旧JIS規格),欧州の規格,米国規格(FMVSS米自動車規格・FAA米連邦航空局規格)があります. これら安全基準は,現在においては,日本でも欧米でもたいした差はなさそうです. ただしJIS2003年基準以前の規格は世界で最も”緩い”規格だったようなので, 旧規格は除外して考えています.

この中で,私は海外旅行へ行くときにも使えるように, 米規格(FMVSS, FAA)を満たすものを意識しています. 特に,FAA承認モノ,つまりは飛行機の中で使えることに主眼を置いています.

というのは,特に子供にとってCRSの好み・乗り心地は重要だと思ったからです. 今まで何回か,レンタカーと一緒にチャイルドシートを借りましたが, どうも落ち着かない場合がほとんどで,中にはグズってグズって仕方がないときもありました. したがい,旅行先のレンタカーでも普段から使用しているCRSを使いたい. という訳です.

成田空港まで車で行き,現地でも空港からレンタカーなのだから, どうせならば飛行機の中にCRSを持ち込んでしまおう.どうせ手間は同じ. また飛行機内でもCRSを使えば,機内の安全に貢献するはずです. 乱気流のときに大人がシートベルトするのに, ヒザ抱っこな乳児はそのままだなんて安全上問題ですよね?? え???座席代がもったいないって?????

というわけで,FMVSS&FAA規格モノのCRSで揃えています.

飛行機の中でもCRS?




航空機の座席にセットしたベビーシート
COSCO Arriva

COSCO Arriva 側面の表示.下2行に注目!
自動車と航空機内で使用可能の表示.

飛行機に乗ると「気流が悪いところを飛ぶのでシートベルトを」 という放送を時々聞きます.でも,小さな子供を乗せたとき, 飛行機備え付けの(大人用の)シートベルトでは心配ですよね? 座席なしの子供をヒザ抱っこにしているときも,とても心配です. 車でヒザ抱っこと同じことですから.

で,米FAAのサイトで子供の機内安全について調べてみると・・・ ちゃんと載っているではないですか. 「FAAとして子供がフライトするときにはCRS使用を強く推奨 (原文: strongly recommends)する.」だそうです.原文は英語ですが下記をご覧ください.

http://www.faa.gov/passengers/fly_children/crs/

上記リンクのポイントを要約すると, 子供の体重により下記のようなアドバイスが載っていました.

CRSの選び方

CRSに関していえば「安かろう悪かろう」, もしくは価格が高ければ高級品=最も安全ということはないと思います. 簡単な物理の常識から考えるととてもシンプルな考えで・・・

といったことを考えて選んでいます. どうも日本製CRSは,悪い意味で高級志向があり, いろいろな機能をテンコ盛りにして,結果的に,重くて・重心が高くて, 値の張るものが多いように感じています. 逆に米国のものは安くて,軽くて・重心が低いといった基本的な条件をカバーする商品が多いのがウレシイところです.さらに米国製品は大抵FMVSSだけではなくFAA承認済ですから,言うことナシです.

乳児用CRSの選び方

皆さん,よく悩まれるのは,乳児期にどのCRSを選ぶか?でしょう. 日本では一般的なものは,乳幼児兼用タイプといわれるもの. これは,乳児期には後ろ向きにした状態でベッドサポートを入れて使い, 大きくなったら前向き設置にするものです.もっと大きくなったらブースターシートにもなる三変化なモデルもあります. 乳児専用モデルと比べて,割高な価格設定をしている場合がほとんどですが, 「長い期間使用できるからトータルで安い」という触れ込みです. Kuny的には生後数ヶ月で使用するには,大きさがブカブカ状態で, ちょっと心もとない印象です.できれば乳児専用モデルを別に揃えたいところです.

某A社から出ているベッド型.乳児期にはベッド, 幼児期にはチャイルドシートにもなるとのことですが,いかんせん高い! コレ1台で,乳児専用・幼児用チャイルドシート・ベビーカーと買ってもオツリが来ます. そもそもベッドにした状態では安全性が低いのではないか? という意見もネット上のあちこちで見かけますし, 実質CRS先進国ともゆえる欧米ではこの手のベッドタイプは見かけません. きっと淘汰されてしまったのでしょう. ということでこのモデルは最初から対象外です.

次に乳児専用モデル,いわゆるベビーシートです.CRSとしてではなく, ベビーキャリーとして使えたり,ベビーカーにドッキングできたりもします. Kuny的にはこれがオススメです. 価格も安い(1個1万円位です)ですし,なにより専用設計なので, 生後数ヶ月の赤ちゃんを乗せても一番シックリ・ピッタリします. なお,一番のメリットは,何といってもベビーキャリーになることでしょう. 詳しくはトラベルシステムの項をご覧ください.

ということで,乳児期のCRSは,ベビーシートを選びました. ベビーシートの醍醐味である,トラベルシステムとしてベビーカーとセットになるようなモデルを選んでいます.トラベルシステムについては,このページをご覧ください. ベビーシートは1年も使えないものですが,購入額は1万円ちょいで安いですから, 幼児用モデルと別々に購入しても,日本製高級CRSを購入するよりは安いのです.

Update : Nov 5, 2003