1999年11月3日
飛行機にて

NWのB747-200のファーストクラスは,螺旋階段を上った2階席にあり, 12席(機体によっては8席)しかありません. 通常Fクラスは,この12席に対してすっちー2人でサービスするのですが, グァム線はビジネスクラス運行なので1人でした. ちなみに2階席は12席中8人の埋まり具合, うちkuny一族が6人ですからほとんど貸し切り状態です.

シートピッチは窓5個ぶんです. エコノミークラスは窓2個ぶんなので2倍以上です. 前の人がシートをめいっぱい倒しても,前を通ることができるんです.

[Inflight]
両親も御満悦

搭乗して,まず座席へ行くと,すっちーが名指しで挨拶しにきます. NWの場合,F・Cクラス担当者は基本的に英語なので英語にビビらないように心構えする必要アリかも. 日本語通訳も2名程度同乗しますが,彼女らはYクラスを担当している場合が多いのです. だいたいこんな感じの会話があります.

すっちー(以下CA)
「Mr.kuny,本日は御搭乗ありがとうございます. Welcome Drinkはいかがですか?」
NWは大抵シャンペンかオレンジジュースです
Kuny
「シャンペンがいいな.上着預かってくれます?」
CA
「かしこまりました.ところで名簿によると同じ名字が6名いますが,家族旅行ですか?」
Kuny
「そうですよん.私以外の家族,特に祖父母は英語わからないので, 何かあったら私に聞いてくださいね. それから,ぢぃちゃんばぁちゃんは80歳なので,力がないからフットレストやリクライニングを戻すとき, 多分自力で戻せないと思うので手伝ってあげてください」
CA
「家族でグァムなんていいですね!そしてお元気なおじぃさんおばぁさんですね!」

などと話していました.この時いつもの「旅の想い出サイン帳」も頼んでおきました. 米系航空会社のすっちーは,愛想がないとか恐いとか思われがちですが, こちらからコミュニケーションを試みると,とても明るくフレンドリーに接してくれる場合が多いですよ. そして,シャンペンを呑み終わった頃に離陸体勢に入りました. 絶妙なタイミングです.


[Inflight]

飛行機が高度をあげてゆき,安定してきたら機内食が始まります. 本当のファーストクラスは一皿ずつ持って来るのですが,今回はビジネスクラス扱いなので, 従来のビジネスクラスのようにトレーで持ってきます. 飲み物はカクテルなど好きなものを注文できるのがうれしい. 特にMaa(Kuny妻)はカクテル好きなのだ.

適宜,祖父母の通訳をしてあげながらの機内食です. をっと,ぢぃちゃんが食後のコーヒーを自力で注文しているぞ.

Kuny
「おぢいちゃん,自分で注文したの?すごいじゃん!」
祖父
「いやぁ,親切なすちゅわーですだねぇ.日本語通じたよ」
Kuny
「え???」
祖父
「コーシーか茶か?って聞いてきたから茶を頼んどいた」
祖母
「私はコーヒー頼んだわよ」

なんと,まぁ.「Cofee or Tea?」が「コーシーか,ちゃー?」と聞こえたようです. それをそのまま「おちゃー」「コーシー」と答えたのが通じてしまったようなのだ(笑)

さて,機内食も終わり,ちょっと落ち着いたので, 海外旅行初めての母を連れて飛行機の中を見学してきました. 従来のビジネスクラス,エコノミークラスの様子を見にいきました. さすがは3連休,ほとんど満席のようです. すっちーに頼んでギャレーの中まで見せてもらい,1杯呑んだりもしました. (図々しいって?) 米国系航空会社の場合,操縦席は飛行中は見学できないのであきらめて, 帰国便の成田で見ることにしました.

ぐるっと回ってきた母の感想「エコノミーって大勢で受験勉強しているみたい. それにかなり窮屈そうね」確かに,ちょうど入国書類を書いていたところだったから 受験勉強に見えたのかな.しかし,ふつうはみんなエコノミー乗っていくんだよぉ. 最初からファーストクラスに乗せてしまったので,コレが当たり前だと感じてしまうのか? おぉ母よ.次回からは格安ツアーで行けない身になってしまうのか???

ぢつは,今回の旅行は,ぢぃちゃん&ばぁちゃんの結婚60周年記念旅行なのだ.

そのことを,担当していたすっちーに「何か記念に残るお祝いできないかなぁ?」と相談すると, 「まかせておいて!」と笑顔.こういうお祝い事は陽気なアメリカ人大好きですもんね.

[Inflight]
[Flight Record Card]
旅の記念帳

しばらくして,機長の機内放送(英語)が入りました. おなじみの目的地の天候や飛行所用時間などのアナウンスです. いつものアナウンスの後に「当機には結婚60周年記念旅行としてグァムへ向かう中田御夫妻が 御搭乗になっています.おめでとうございます. 記念すべきご旅行にノースウェスト航空を選んでいただきありがとうございました. (かなり意訳)」というアナウンス(英語)もされました. なかなかCool!な演出にkunyニンマリ.

しかし,ぢぃちゃんばぁちゃん英語わからないから後で教えてあげないとね.と思っていたら, その直後に日本語通訳によりアナウンスが入りました. やっと意味がわかったぢぃちゃん&ばぁちゃんは大喜び. 冷静に考えるとちょっと恥ずかしいようにも思えるが.

しばらくして,機長と担当のすっちー,そして日本人通訳がじぃちゃんばぁちゃんのところに おめでとうを言いに来てくれました.そして,機長の搭乗証明サイン(本当は子供に配るものです)を 祖父母にプレゼントしてくれ,お祝いにシャンペンをボトルごといただきました. 結婚60周年の御両人はとてもとても感動していました.

ここまでやってくれたクルーの皆さんに感謝しています. お祝い事が大好きな米系航空会社ならではだと思いますよ. クルーのみんな,ありがとう!

さて,お祝いイベントも終わり,グァムへ着くまでの数時間はちょいと眠る時間. シートをめいっぱい倒すとほとんどフルフラットになるのだが, ぢぃちゃんばぁちゃんは控えめにしか倒さない. 腹筋が衰えているのか,自分で起きられなくなってしまうのだ.

ぢぃちゃんばぁちゃんの後ろに見えるのがMaaです. これだけ距離離れてて,一つ後ろの座席. シートピッチが広いのがよくわかりますよね.

[Inflight]

こうしているうちに,グァム国際空港に到着しました. あまりにも快適なので,あっっという間という印象. ハワイに行きたいけど体力的に自信がないと言うぢぃちゃんもファーストならば また行きたいと言う..... でも,ファーストクラスって,そう簡単には乗れないのよぉ...

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Update : Apr. 03, 2000